人生はホテルです。幸せにチェックアウトしましょう
人生の目的は神を覚ることです。私たちは神と別ではありません。この意識のひとしずくがすでに私たちの中に存在しています。私たちがすべきことは、この意識を広げて強めていくことです。インドではどこでも、毎朝前庭に『ランゴリ』を描く伝統があります。たいてい前日に描いたランゴリは薄くなって消えていきます。それでも毎日ランゴリを特別に-前日よりも美しくしようとします。念入りに美しく描きます。私たちの人生もこのようにあるべきです。永遠なものは何もありません。けれども、この地球に生きている限り、自分の行いをできる限り美しくしましょう。
人生はホテルの滞在に例えることができます。ホテルに入る時、やがて帰っていくとわかっています。ですから、滞在を楽しんでも。チェックアウトする時に悲しみません。私たちの体はホテルのようなものです。そこに幸せに入り、幸せに滞在し、立ち去る時には嘆くことなく、去らなければなりません。時が来れば去らなければならない、永遠にここで生きるために来たのではない、ということを知っていなければなりません。観光旅行に行った人が、自分の家を忘れることはありません。旅行に来ているだけだということ、やがて家に帰るということを知っています。同様に私たちの目的地は、パラマートマでなければなりません。絶えずこの意識を持って生きなければなりません。どんな行いも、今この瞬間だけが手のうちにあるという姿勢で行わなければなりません。次の呼吸も私たちの手の中にはありません。すべての行いを識別力と注意深さと熱意と微笑みをもって行いましょう。
人生の目的は神を覚ることです
私たちは神と別ではありません
この意識の一滴がすでに私たちの中に存在しています
私たちがすべきことは、この意識を
広げて強めていくことです
この目的の意識を手放してはなりません
人として生まれたこの体と人生を
その目的に活かしましょう
ある時、男がある家に行ってその居間の隅に
チェンダ(太鼓)があるのに気づきました
男はその家の小さな男の子に
「君のチェンダなの?」と尋ねました
「そうだよ」と男の子は答えました
「たたき方を知ってるの?」と尋ねると
「まだ知らないよ」と答えました
「でもチェンダでお金を稼げるよ」
男は驚いて尋ねました「どうやって?」
「朝ね、お母さんがチェンダを
たたかないようにって10ルピーくれる
夜はね、お父さんがたたかないようにって
10ルピーくれるよ」
チェンダの正しい使い方も学ばずに
その子はお金をもらうのに使っていました
けれどもその子は本当の目的に気づいていません
チェンダの正しい使い方はチェンダの
リズムとハーモニーを呼び起こすことです
同じように、私たちが自分の内にある
無限の至高なる意識を覚る時にのみ
この人生の目的が成就されるでしょう